

昔こどもだった大人たちに贈る本「木のぼりの詩」
今から10年前に画家の安野光雅氏が
傘寿を迎えられた時、少年時代の思い出をつづった絵本です。
こんなんだったわ。
懐かしいわ。
私の卒業した女学校は絵本の中の先生とそっくり同じ、袴の制服だったのよ。
当園でも、皆さんが絵本をはさんで
幼いころ、若いころの思い出を語り合っておられました。
下駄の鼻緒のすげかえ
年末大掃除の畳あげや紙障子のはりかえ
火鉢、笠電燈、わらべ遊びなど
挿絵のひとつひとつに思い出がよみがえります

ご自分のことばを交えながら
懐かしさに胸がつまりそうになりながら
絵本を自分で読みにくい方に
ゆっくりと読み聞かせをしてくださる方もおられます。
聞いている方のお顔のおだやかなこと。
広い日本の色々な場所で同じ時代を過ごした人たちが
光の桜で同じ時間を過ごしてくださっています。